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01

May. 2022

スペシャリストに学ぶ

5月号 「カビが生えちゃった!どうしよう」

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ちょっと気を許したすきに、カビを生えさせてしまった経験、みなさん、ありますよね。

たとえば、キッチン、浴室、洗面所のコーナー、クローゼット、押入れ、靴箱、さらに中に収納していた革のカバンや靴、布団まで。

「なんとかしたいのですが、どうすればよいですか?」のご質問にお答えします。

 

カビ被害は少しであれば対処できます。早期発見、早期治療が大切です。

 

まずはゴム手袋とマスクを準備しましょう。ゴム手袋は薬剤で手が荒れないようにするため、マスクはできるだけカビの胞子を吸い込まないようにするためです。二枚重ねのマスクもいいですね。

 
使用する薬剤は、次亜塩素酸ナトリウム溶液(100〜200 ppm)か、消毒用エタノールです。どちらも薄まると効果がなくなるので、乾かした状態で塗布します。そして、どちらを使うかはカビが生えたモノによります。次亜塩素酸ナトリウム溶液はカビをやっつけるだけでなく、漂白効果もありますので、カビによる着色も除去することができます。しかし、材質を傷めてしまったり変色させてしまったりもするので、革製品などには使えません。一方、消毒用エタノールはカビをやっつけることはできますが、漂白効果はありません。カビの死がいはそのまま残るので、水拭き雑巾などでこすってカビを取り除く必要があります。

カビ対策まとめ

 

*具体的には

○キッチン、浴室、洗面所のタイルなど:

市販のカビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウム含有)が有効です。説明書に従って使いましょう。

 

○クローゼット、押入れ、靴箱など:

板の表面に生えたカビが粉っぽくみえる場合はカビの胞子がたくさん作られています。まずは、消毒用エタノールで殺菌しましょう。

 

○マットレス、カーペット、畳など:

表面の少しの部分であれば、消毒用エタノールで対処可能です。しかし、被害が大きい場合は買い替えをお勧めします。

 

○衣類、カーテンなど:

カビは湿熱に弱いので、熱湯消毒やスチームアイロンでもカビは死にます。でも、残念ながらカビによる着色は残るので漂白剤などで取り除きましょう。

 

 

*消毒用エタノールを使った殺菌方法例(スプレーボトルに入れて使うと便利)

1. あらかじめ消毒用エタノールで湿らせたキッチンペーパーでカビが生えた部分をしっかり覆う。

手順1

2. さらに上から消毒用エタノールを十分吹きかけしばらく放置。

手順2

3. よく乾かしたあと、水拭き雑巾でカビをよく拭き取る。そのあと、扇風機やドライヤーで、さらによく乾かす。

手順3

 

*再発防止のための注意点

いくらカビをやっつけても、環境が同じであれば、また同じことが起こります。なぜ、カビが生えてしまったのかを考え、原因を取り除くことがもっとも大切ですね。


 

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執筆者プロフィール

北海道大学獣医学部ご卒業後、旧大阪府立公衆衛生研究所において、女性で初めてとなる副所長兼感染症部長を務められた。現在は、日本防菌防黴学会理事、日本食品微生物学会理事など多方面でご活躍。

 

久米田先生のインタビュー記事はこちら

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