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01

May. 2022

笑ろてるパパがええやん Vol.9

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【男性の育休が大変身!?】

こんにちは。
4月から新しい年度が始まり、子ども達の環境にも変化があったご家庭も多かったのではないでしょうか?

さて、そうしたスタートにぴったりの春ですが、実は国全体でも大きな変化がありました。

 

赤ちゃん

 

「育児・介護休業法の改正」

ちょっと硬い内容になってしまいますが、この4月から法律が改正されました。
それは、「パパが子育てにより関わりやすくなる」ための措置が段階的に改正されていく、というものです。

詳しい内容は厚生労働省のHPなどにも掲載がありますが、特に大きな変化としては次の二点です。

・出生時育児休業(産後パパ育休)制度の新設(2022/10~)
・企業から従業員への男性の育休を含む休業制度の通知と取得促進の義務化(2022/4~)

少し中身を見ていきましょう!

「パパの産休!?」
これまで産休はママにのみある制度でしたが、パパも「子の出生から8週間の間に、合計4週間分」まで取得ができ、しかも「2回まで分割が可能」になります。

また、育児休業もこれまでは子どもが一歳になるまでに最大2回までしか分割できなかった育児休業が、3回以上に分割して取得できるようになり、個々の家庭の事情によってカスタマイズしやすくなるという画期的なものです。

「企業の努力義務→義務化へ」
次に企業において、「男性の育休を含む休業制度の通知と取得促進」と「育児休業取得状況の公表」が、これまでは努力義務であったものが義務化されます。

多くのパパが育休を取得しようとする際に
「取得できる雰囲気ではなかった」
「言いだしにくかった」
という思いから諦めているケースが多く見受けられました。

そこで、企業側からの休業制度について従業員への通知を義務化することで、取得側は言いだしやすい雰囲気になる事はもちろん、企業側も従業員が休業する間の組織体制作りに目を向けざるを得ない状況が生まれます。

これにより、改めて「育休を取得する」という選択肢を従業員と企業側がより公平に判断できるきっかけになります。

また、1000人以上の企業は育児休業取得状況の公表も義務化されます。
中小企業は公表の義務化は対象外ではありますが、それでもさまざまな面で、今後企業は、より本格的に取り組んでいく事になっていくと思われます。

 
育児をするパパ

「なぜ育休か?」
かなり、かいつまんで制度の概要を説明しました。
柔軟に、かつ企業を巻き込んで育休について考える機会を作る今回の法改正は、まさに大変革です。

でも、その前に是非考えて欲しいのが「なぜ育休を取るのか?」ということです。

私も2週間ほど育休を取りました。
理由は、子どもと丸一日過ごす機会を持ちたかったことと、「どのくらい大変なのか?」を知りたいという好奇心からでした。
過ごしてみて、振り返ると「ずっとご飯の事しか考えていなかった」というのが正直なところです(笑)
そして一番の楽しみだったのが、妻が帰ってきた時に、その日の子どもの様子を話す事でした。

終えてみて、一日の家事の流れが一通りできるようになったことで初めて、妻と一緒に家庭をつくっているという実感がわきました。

こうしたかけがえのない時間を過ごすことができ、育休を取る事ができて本当に良かったと感じています。

0歳は0歳の時にしか経験できない子育てがあります。
仕事の代わりはいますが、パパの代わりはいないのではないでしょうか。

是非この改正を機会に、子どもとの時間、育児休暇について、考えておられる方は検討してみてください^^

 



ライタープロフィール

株式会社 大阪メック 取締役
(一社)倫理研究所 泉州倫理法人会 会長
堺市男女平等参画推進審議会委員他 元地元小学校PTA会長、おやじの会会長、
仕事は「父親業」
パラレルキャリアとして、
NPO法人の運営、ものづくり企業、産業部品商社の経営、
地域創生活動に参画。
子どもが生まれた当初、「仕事をもっと頑張らねば」とがむしゃらに働くが、「子どもとの時間は期間限定」とかみさんより教えてもらい、働き方、ワークライフバランスを変えていく。
子育てを通して、子どもは地域へのパスポートだと知り、PTAや地域活動に参画。
子どもの成長に合わせたライフデザインを再構築。
現在は、関西各地にて父親の地域ネットワークづくりを推進中。

 

 


【専門家コラム】

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