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01

Aug. 2022

ルーティン化しないように意識する

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夏真っ盛り!そろそろ残暑のはず…ですが、近年夏の暑さが残りすぎる傾向に。暑くて何もやる気が起きないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちは夏休みの宿題を終え(ラストスパートをかける派もいますが)、いろんな経験を通して一回りも二回りも大きくなって新学期を迎えますよね。

そんな頼もしい姿を見て、この成長速度の恐ろしさはなんなんだ!と眩しくて、つい私にもかつてはこんな時代があったのかと遠い目になります。

梓さんとこども

子どもたちにとっては最高にテンションが上がる夏休み!ですが親にとっては魔の夏休みでもあり、自分のことより家族・子どものための夏休みになりがちです。

毎日子どもが家にいる…ということは、毎日3食の食事の準備が必要になってきますし、夕食のメニューを考えるだけでも悩ましいのに、それに昼食までついてくるのですからたまりません。部屋の片づけや掃除する回数もおのずと増え、どんどん自分の時間が確保できなくなっていきます。

時間がいくらあっても足りないと感じてしまい、自分の時間を確保できず、「早く新学期始まってくれ~」と、思っているうちに新学期が始まり「この夏休み、私なにしてたんだっけ?」となるのです。
子どもたちの充実ぶりに選べて、自分はキラキラした夏休みを過ごせたと感じられる大人はごく一部でしょう。気づけば夏休みの過ごし方がルーティン化されてしまい、それをこなす毎日になっているのです。

こども

ではなぜ同じ時間量でも、子どもと大人でこんなに質や感じ方が変わってくるのでしょう?

皆さんは『ジャネーの法則』を知っていますか?
フランスの哲学者ポール・ジャネが提唱したもので、これは例えば5歳児にとっての1年がこれまで歩んできた人生の1/5なのに対し、50歳にとっての1年は人生のわずか1/50でしかないという理論です。要するに、5歳児の1年を体感するには、50歳の1年が10年分も必要だということです。
まさかと思いますが、時間の体感は年齢に反比例するそうで、同じ1年という時間なのに、その差に唖然としてしまいます。原因は『慣れ』であり、新鮮に物事の変化をキャッチしたり、挑戦心も衰えがちになるからです。

その理論に基づいて人生を80歳として計算してみると…なんと体感速度では19歳で人生の半分が終わってしまうのです!すごい速さ!!

こども

だから、暑いからやる気が起きない、子どもがいるから時間がない、子どもが大きくなってから挑戦を始めよう、では遅すぎなのです!

ましてや、毎日の過ごし方がルーティン化されてしまうと刺激や物事を考えて選択することが減ってしまいますから、それは子どもの成長速度に追いつく真反対の行為になってしまいますね。

子どもたちが受け取る刺激や感動の量を味わうのに、大人は何倍もの時間を要することを前提として知っておけば、もっと好奇心や興味の赴くままに人生を楽しめますし、子どもたちにもその背中を見せることも出来ます。

常にチャレンジを求め、子どもたちに負けないようなキラキラと充実した日々を過ごしましょう!



ライタープロフィール

ダリア農家の後継者として株式会社ダリアジェンヌ 代表取締役を務め、地元宝塚市のナビゲーターとして
市のイベントPRをされるなどご活躍。

 

農村地ダリアの里に生まれ、17歳のときに宝塚音楽学校に合格。19歳で初舞台を踏む。

 

退団後は上京し介護福祉士として現場に勤務。
結婚を機に帰郷し故郷の過疎化にショックを受けたことで、地域特産のダリアの花や球根を活用した宝塚ブランドを立ち上げる。
現在 2人の男児の母親として、子育てを行いながら仕事を両立させている。

 

 


【専門家コラム】

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