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Jul. 2025
保護者向け
みんなの嫌われもの!?ゴキブリについて知ろう!
みなさんは、苦手な生き物や虫はいますか?ムカデやケムシ、カ、クモなど、人によって苦手な虫はさまざまだと思います。しかし、日本で最も嫌われている虫といえば、やはりゴキブリではないでしょうか!家の中で見かけたくない存在ですよね。今回は、そんなゴキブリについて詳しくお話しします。
我が家には来てほしくない!ゴキブリの予防と対策を知ろう!
ゴキブリは夜行性で、昼間は狭い隙間に隠れています。そして夜になると、エサや水を求めて動き出すのです。ゴキブリの繁殖を防ぐには、エサや水を断ち、隠れ場所となる隙間をなくすことが大切です。みなさんのご家庭のキッチンは、きちんと整理整頓されていますか?生ゴミなどを放置していると、ゴキブリが増える原因になるかもしれません!
対策1 侵入を予防しよう!
窓や網戸は、しっかり閉まっていますか?
ゴキブリはベランダや窓から家の中に入ってくることがあります。サッシなどをきちんと閉めておきましょう。ベランダにプランターなどを置いている場合は、そこにゴキブリが隠れていることもあるので注意が必要です。また、飛ぶ種類もいるため、油断は禁物です!
排水管に隙間はありませんか?
排水管を通じてゴキブリが侵入することもあります。隙間があれば埋めるなど、下水や排水の経路にも気を配りましょう。

殺虫剤を使いましょう!
ベランダや家の外にゴミ箱を置いている場合、そこからゴキブリが家の中に入ることがあります。定期的に清掃を行い、あらかじめその場所に殺虫剤スプレーを使っておくのも効果的です。窓やベランダのサッシ周辺にもスプレーしておくと、ゴキブリの侵入を防げます。

対策2 エサを取り除こう!
キッチンはきれいに保たれていますか?
家の中にゴキブリが入ってしまった場合、繁殖を防ぐためにもキッチンを清潔に保つことが重要です。生ゴミは放置せず、コンロの周りや排水カゴについた食品の汚れも、こまめに掃除しましょう。

対策3 不要な物は捨てよう!
不要な段ボールを放置していませんか?
ゴキブリの中には、成虫も幼虫も植物質の素材を好む種類がいます。段ボールはゴキブリの住みかになりやすく、構造的にも幼虫などが隠れやすいです。また、段ボールに付着して移動・拡散することもあります。使わない段ボールは放置せず、早めに処分しましょう。
不要な発泡スチロールを放置していませんか?
ゴキブリの成虫は「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれる卵の入ったカプセルを産みます。柔らかい発泡スチロールをかじってくぼみを作り、そこに卵鞘を貼り付ける種類もいます。発泡スチロールも放置せず、適切に処分しましょう。

ゴキブリの雑学
不快なだけじゃない!驚くほどの繁殖力でどんどん増えます!
「1匹いれば、100匹以上いるかも?」と言われることがありますが、これはあながち間違いではありません。一般的な家庭でよく見かけるクロゴキブリの雌は、生涯に約17個の卵鞘を産みます。卵鞘とは、卵が入ったカプセルのようなもので、中には20~30個の卵が入っています。つまり、1匹の雌がいれば、300~500個もの卵が生まれる計算になります。ゴキブリの繁殖を防ぐためにも、これまで紹介した対策をしっかり行いましょう。
ゴキブリは暖かい場所を好む?
ゴキブリは寒さに弱く、一般家庭でよく見かけるクロゴキブリも、気温が17℃以下になると動きが鈍くなります。そのため、家の中では冷蔵庫やガス台、電化製品の周りなど、比較的暖かい場所に集まりやすいです。電化製品の内部に入り込むと、故障や漏電の原因になることもあります。もしゴキブリの被害がひどい場合は、専門の駆除業者に相談するのもおすすめです。
参考文献
・津田 良夫・安居院 宣昭・谷川 力・夏秋 優・林 利彦・平林 公男・山内 健生(2020)、 『衛生動物の事典』、株式会社 朝倉書店。
・イカリ消毒株式会社HP 「イカリ消毒 害虫と商品の情報サイト」 https://www.ikari.jp/, (2025年7月1日 アクセス)。