08
Sep. 2025
保護者向け
10/15は世界手洗いの日!みんなの手洗いは大丈夫?
一日に何度も行う手洗いですが、みなさんはきちんと洗えていますか?石けんを使った手洗いは、病気から自分の体を守る最も基本的な方法です。この機会に、毎日の手洗い習慣を見直してみましょう。
子どもたちに正しい手洗いを!
『世界手洗いの日』ってこんな日!
世界では、石けんを使って正しく手を洗えないために、多くの子どもたちが命を落としています。私たちの生活では当たり前にある水やトイレ、食品などが不足し、不衛生な環境や生活を余儀なくされていることが原因です。
本来なら予防できる病気から命を守るため、石けんを使った正しい手洗いを広めることを目的に、毎年10月15日が「世界手洗いの日」と定められました。
日本でもさまざまなイベントが開催されています。みなさんも、正しい手洗いを広める活動にぜひ参加してみてください。
指先は汚れが残りやすい!
手を洗うとき、指先や爪のまわりは特に汚れが残りやすい部分です。また、アルコール消毒を行う際に爪が長いと、手指や爪の下に菌が残りやすくなり、消毒の効果が十分に発揮されません。爪は適切な長さに整えて、指先を清潔に保ちましょう。
爪切りポイント
・爪は短く切りましょう。ただし、爪先の白い部分は少し残すようにしてください。
・入浴後など、爪先の白い部分が柔らかくなっているときに切るのがオススメです。
爪先の白い部分には、指先の皮膚を保護する役割があります。切りすぎると指先の皮膚が荒れたり、ひび割れたりする恐れがあるので、注意しましょう。

これで安心!手洗いの「やるべし」5つのポイント
1.石けんで洗うべし!
手洗いは石けんを使うことで、より効果的になります。水で洗い流すだけでは、見た目の汚れは落ちているように感じても、バイキンは残ってしまいます。石けんはしっかりと泡立てて使いましょう!
2.丁寧に洗うべし!
手を洗うときは、洗いやすい場所だけではなく、 手の甲や爪なども意識して洗いましょう。洗い残しのないように、下の図を参考にしてください。
3.時間をかけてすすぐべし!
石けんの泡の中にはバイ菌がたくさん含まれています。すすぎが不十分だと、かえって手にバイ菌が広がってしまうこともあります。すすぎは20秒以上、泡が見えなくなり、石けんのぬめりが感じられなくなるまでしっかり行いましょう!子どもたちとは、歌を歌ったり、秒数を数えたりしながら楽しくすすぐのもオススメです。
4.濡れた手はしっかり拭くべし!
濡れた手は、乾いた手よりもバイ菌がつきやすい状態です。また、手が濡れていると、次に行うアルコール消毒の効果も弱くなってしまいます。手洗い後は、清潔なタオルでしっかり拭きましょう。外出時はハンカチを忘れずに!
5.洗った後は消毒すべし!
みなさんは、手を洗った後にアルコール消毒をしていますか?手洗いだけでは、すべてのバイ菌を落としきることはできません。指先から手のしわまで、丁寧にアルコールをすり込んで、手についたバイ菌をしっかり除去しましょう。
参考文献
・イカリ消毒(2009)、『食品工場必携 食品衛生べからず集』、JIPMソリューション。
・丸山務(2014)、『食中毒・感染症を防ぐ食品を取り扱う人のための衛生的な手洗い』、公益社団法人日本食品衛生協会。
・岡山加奈・藤井宝恵・小野寺一・荒川満枝・小林敏生・片岡健(2011)、「手指消毒効果と手指細菌叢に影響する爪の長さ」『日本環境感染学 会誌』 26巻、5号、pp.269-277。
・公益財団法人日本ユニセフ協会HP「手をあらおう。手をつなごう。10/15世界手洗いの日」,https://handwashing.jp/,(2025年7月1日アクセス)。
・公益社団法人日本皮膚科学会HP「皮膚科Q&A」,https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html,(2025年7月1日アクセス)。