咲くLife

vol.12
Dec. 2021
松島 知子さん
「咲くLife」、12人目のゲストは、お母さん思いの二人の男の子を育てながら、外部団体の理事も全うされた、周囲からの信頼が厚い松島さんです!

早速ですが、松島さんはなぜ、今の会社に就職されようと思ったのですか。
ー 就職活動の際に、「将来は自立した女性になりたい」という思いがありましたので、女性が多くて働きやすい生命保険会社を選びました。

社会との関わりを持ち続けることは非常に大切だと思います。子育てとの両立は大変だったのではないでしょうか。
ー 長男の時は1年半の育休を取得して復帰、次男の時は1年7ヶ月の育休を取得しましたが、長男がすでに小学校1年生だったので一緒にお世話もしてくれてとても心強かったです。誰もが希望した時期に復帰ができればと思うのですが、1歳児クラスは入園が難しいことが多いです。私の場合、ありがたいことに近くに保育園が新設され、希望していたタイミングで復帰することができました。また、両親が子育てもサポートしてくれ送迎などを手伝ってもらいました。
ただ、このコロナ禍の2年間は両親の助けを求めるわけにもいかず、夫は転勤で3年前から単身赴任しているので、ワンオペ育児はかなりハードな毎日です。

この2年間は辛いことも多かったことと推察します。でも、サポートしてくださるご両親がおられるのですね。とても心強く、だからこそお仕事もがんばれたのでしょうか。
ー そうですね。とにかく仕事が楽しかったんです。育児休業期間もずっと家に籠るのはしんどいので、早く職場復帰したいと思っていました。そう思えたのは、周囲の人に本当に恵まれていたからだと思います。理解のある上司、先輩、同僚と一緒に仕事をさせていただいていたので、すごく有難かったですし、仕事にもやりがいを感じられました。もちろん、会社の制度が充実していることも感謝しなければならない部分です。

私も松島さんとヒーブのお仕事をご一緒させていただきました。その時に松島さんは感謝の言葉をきちんと相手に伝える方で、そして、「しないといけない」ではなく、本当にやりたいと思うか。という自分軸を大切にされている方だと思いました。「ありがとう」の言葉のもつ力は凄いと思います。当たり前に思えるようですが、松島さんのようにできる人は多くないと思います。些細な言動一つ一つの積み重ねが、松島さんが周囲からの信頼を得てきた源なのですね。
ー 私は何の取柄もなく、いつも周りの皆さん、子どもたちにも助けてもらっています。私一人では何もできません。本当に環境に恵まれていると思います。もし、子どもたちから、「お母さん会社に行かずに家にいて」と言われてしまったら働き続けることもできません。幸い、子どもたちは、「お母さん、お仕事頑張って」と応援してくれ、それが私の励みになっています。

本当に良くできたお子さんですね。安心して働かせてくれるのですね。そうは言っても、お子さんもまだ小さいと旦那さんにも一緒にいてほしいと考えたりはしませんか。
ー そうですね。家庭の事情等により転居の必要が生じた場合、転居先の勤務地で継続して勤務することが可能なファミリーサポート制度があるので検討はしましたが、子どもたちのことを一番に考えることにしました。夫の転勤が決まったとき、長男にどうしたいか聞いたところ、これまでの小学校のお友だちと一緒に中学校へ行きたいと話してくれました。

お子さんの意志を尊重され、旦那さんの単身赴任が決まったのですね。松島ファミリーはどんなご家庭ですか。
ー 夫はムードメーカーなので、週末のビデオ通話や月に一回帰ってきた時に家族を笑わせてくれます。いつも子どもたちの目線に立って面白いことを言ってくれるので、みんなで大笑いしながら突っ込んでいます。離れていても家族が団結できる秘訣かもしれません(笑)

本当に面白そうな素敵なご家庭です。時にはしんどくなったりしないですか。
ー 私は仕事のことはなるべく家庭に持ち帰らないようにしています。反対に、育児の嫌なことも仕事には持ち越さないように気を付けています。
実際には、家に帰ると家の仕事が待っています。常に追われていて考える時間がありませんね。ワイワイ過ごしていることがストレス発散に繋がっています。子どもたちとの時間が私のリフレッシュです。

前回咲くLifeでインタビューさせていただいたユウコさんも、松島さんと同じことを話してくれました。仕事と育児のバランスがとれているが故のお言葉かと思います。これまでで一番嬉しかった出来事はどんなことでしたか。
ー 私は当社で32年の歴史を誇る、「創作四字熟語」を担当させていただいています。これは、1年の出来事を漢字四文字で振り返るという「ことば遊び」で、9月から募集を開始し、12月の中旬に入選作品50編を発表します。
https://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/
この期間は1年の中でも最も忙しくなります。ある日、疲れて家に帰ると、子どもたちがこっそりコーヒーとお菓子を用意して私を待ってくれていたことがありました。お母さんが忙しい時期、ということを子どもたちも理解してくれており、自分たちでお風呂掃除やご飯の用意もしてくれていた時は本当に感動してしまいました。

感動のエピソードを共有いただきありがとうございます!辛いことも吹っ飛びそうな心温まる家族愛ですね。充実された日々をお過ごしの松島さんですが、これからの目標などはございますか。
ー 仕事とプライベート、それぞれでお答えしますね。先ずは仕事から。先ほどお話させていただきました「創作四字熟語」をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。2017年には大阪の高校生に書道パフォーマンスを行っていただいたことでTVへの露出が増えました。今後は若い世代の方にももっと楽しんでもらいたいと考えています。
プライベートでは、生活に時間的余裕がないのですが、ウォーキングやヨガなど、もう少し運動がしたいですね。ただ本格的に自分の時間を確保できるようになるのは、子どもたちの手が離れる5年後くらいでしょうか。子どもたちが大きくなれば、家族よりもお友だちとの時間が優先になるので、今の時間がとても貴重だと思っています。ちょっと気が早いですが、あと何年一緒に暮せるかなぁとつい考えたりしてしまいます(笑)。

松島さんは本業以外に、日本ヒーブ協議会という女性だけの外部組織で役員もされていらっしゃいましたね。会社と子育ての両立だけも大変なことと思います。どのような思いで取り組まれてこられたのでしょうか。
ー ヒーブには仕事と子育てを両立されている先輩がたくさんいらっしゃって、色んなアドバイスをいただける貴重な場所です。長男は良く熱を出す子で、休んでばかりで会社に迷惑をかけていると辛くなる時もありましたが、そんな時にヒーブの先輩方が、「子どもはいずれ大きくなるから大丈夫。来年にはできることが倍に増えているよ。」といつも私を励ましてくれました。これからは、同じように悩む女性に対して私がサポートしていきたいと思います。

松島さんのような方が先輩でいてくださると、若手社員も安心できると思います。松島さんが大切にされている信念や価値観をお聞かせいただけますか。
ー 私は凄い特技やキャリアがあるわけではありませんので、今も仕事を続けていられるのは、サポートしてくれる方々がいるからだと思っています。コロナ禍となり、毎日健康で笑顔で暮らせていることに感謝していますし、日々の当たり前のことが大切なんだということに気づかされました。
また、どんなことでも感謝の気持ちを持つことが大切だと思っています。たとえ家族同士であっても、何でもやってもらって当たり前と思わずに「ありがとう」は必ず言葉にします。これからもそんな気持ちを大切にして、暮らしていきたいです。

最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。
ー 輝かしいキャリアや子育てなど、自分が大切だと思うことは人それぞれだと思います。隣の人が羨ましく思うこともあるかもしれませんが、幸せは他人と比べるものではありません。自分が一番幸せだと思うことは何なのか、ということを自問自答し、幸せ、楽しいと思えることを見つけて充実した人生を送っていただきたいと思います。
【関連する記事】
戻る