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咲くLife

vol.11

Nov. 2021

中村友香梨さん

「咲くLife」、11人目のゲストは、15歳から生け花池坊を学び、フラワーアレンジメント、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなど花歴45年の講師、二児の母でもある中村先生です!
プロフィール

グロリアが取材!

お花一筋の人生かと思いますが、お花との出会いは何でしたか。

ー 学校の課外活動でお花を習うことになり、瞬く間に魅了されました。お花と向き合っていると集中できます。お花を生けることは自分の精神的に大切だと思いました。

グロリアが取材!

学校の課外活動がきっかけになっているのですね。もう少しこれまでのキャリアについてお教えいただけますか。

ー 15歳から池坊(いけのぼう)を学び、25歳で免許を取得、29歳で結婚してからは主人の会社をお母さんと一緒に手伝っていました。30歳のときにずっと憧れだったフラワーアレンジメントという「洋」の世界へ飛び込みました。その時は子育てと会社の手伝いが主で、アレンジメントは教室に通い、資格を取得しました。教え始めたのは子どもが中学に入り、子育てが落ち着いた2008年です。このときにお花の教室を開講しました。

グロリアが取材!

子育て中もお仕事と好きなお花を続けられ、母として、一人の女性として努力を続けられてこられた賜物だと思います。お教室を開講されることはかねてからの夢だったのでしょうか。

ー 子育て中もママ友と一緒にリースをつくっていました。当時から生け花を教えようと考えていたので、講師という方向は早くから決めていたのかもしれません。教室を開講した当初は地域に根付いたフラワーレッスンを行う「ヨーロピアン」をメインに、フラワー風水と1DAY講座やワークショップを行っていました。生徒さんは「お花に癒されるわぁ」と言いながら通ってくれました。

グロリアが取材!

お花の先生になることは決めていらっしゃったのですね。宝塚へいらっしゃったのは、お子さまの影響でしょうか。

ー そうですね。子どもの受験で初めて宝塚を知りました。山・川という自然が豊かで都心への交通アクセスもよく、デパートもある街で「気がいい」と直感的に思いました。2016年に主人を福岡に残し宝塚へ引っ越し、子どもと2人で暮らしています。両親が福岡にいるので、コロナ禍になるまでは福岡と兵庫を行き来していました。往来が自粛されてからは主人が見てくれています。

グロリアが取材!

ご家族のご理解がすごいですね。経営者である旦那さまも初めから背中を押してくれていたのでしょうか。

ー グロリアさんだから話しますが、ネガティブな内容はサラッと流してくださいね。実は今から8年前、私は大病を患いました。それまでは健康が取り柄で検査なんてしたこともないほど元気に過ごしていました。たまたま他の症状で病院にかかったところ判明し、後1ヶ月発見が遅れていたら今この世にいなかったかもしれません。当時、先生方が直ぐに最高のチームをつくってくれ、手術は大成功しました。その時、私には生きる使命がある。そう思いました。
 私の使命は、レッスンに来てくださる生徒さんが元気になって帰っていただくことです。物事にはタイミングがあると思います。チャンスを逃さないように、やりたいことができるときに挑戦することを大切にしています。この経験を乗り越えたことで、家族も「好きなことをすればいい」と私を応援してくれています。「本当に自分勝手な嫁ですよね」。

グロリアが取材!

いつも明るく、周囲の人を幸せにする力をもつ中村さんをつくってこられた背景がよくわかりました。真っすぐで芯のお強い方で周囲を魅了する方です。これまでのキャリアにおける転機をお聞かせいただけますか。

ー 宝塚に来て、海外出展を主に行っているIFA(国際フラワーアレンジメント協会)に所属して、そこで知り合った先生からのご紹介でベストフラワーアレンジメントという本へ掲載いただき、そこから種々の雑誌へ掲載オファーをいただくようになりました。一昨年にはフランスへ出展させていただく機会を得て、カーネギーホールへ2度出品させていただきました。自分のチームの作品がベルサイユ宮殿の横のトリアノパレスホテルで出品されたことも感慨深かったです。その他、イギリスのバッキンガム宮殿の前のマレギャラリーへの出展のご契約や京セラ美術館の企画、東京上野の森美術館などと、様々なお声掛けをいただきましたが、ことごとくコロナで中止となりました。東京オリンピックにエールを送るというお花の雑誌の企画ではフランスを担当させていただき、ベルサイユ宮殿をイメージしたリースをつくらせていただきました。2年前に仕事でフランスへ行けたことは自信に繋がりました。

グロリアが取材!

一気にこれまでのご努力が開花された。そのような勢いを感じました。これからの目標はいかがでしょうか。

ー お花を通じて協会を作りたいと思っています。老人ホームの習い事で教えるなど、社会貢献もできるような協会です。色々なアレンジができるオリジナルコースやヨーロピアンフラワーアレンジメントなどのコースをもっと充実させたいです。レッスン部門と販売部門を作るために先生を育成しつつ、楽天市場の立ち上げの準備中です。今、デパート出店やホテル出展を控えていますが質を上げるため、又モチベーションを上げる為にこれからも拡げていきたいです。
夢は世界で活躍する幸せを運ぶフラワーデザイナーになる事です。

 
レッスン中

レッスン中2
レッスン教室外観

西宮ガーデンズでのレッスン風景

グロリアが取材!

着実にご自身の目指す未来へ向けて歩んでいる。そのように感じ、キラキラ輝いて見えます。しんどいことを乗り越えてこられたからこその現在、だと思います。中村さまの信念やお考えなど、ぜひお聞かせください。

ー 上を見たらきりがありません。こうあるべき。と考えてしまうと自信をなくしてしまいます。時には妥協し、1日の最後に自分を褒めてあげることです。「~しなければならない。」と責任感が強い方は考えがちです。でも、身体は一つしかない。先ずは自分のために生きること。そのために優先順位を付けて、チャンスがきたら自分で掴みに行く。と偉そうに言っていますが、2年前までは「こうしなきゃ、あぁしなきゃ」っていつも思っていました。自分の気持ちを楽にしてあげることが大切です。
 そのためにも資格は自信になるから、得意分野をもつことはいいことだと思います。なんでもいいからやりたいことを極めることです。今できなくても、将来できるようにするにはどうすればいいのか、何年後にはこうするという自分のモチベーションを上げていくことです。
 私は周りに恵まれています。いい方ばかりが集まってきてくれます。ポジティブでいることで、良いことが起こっているんだと思います。病気になったときも「なんでこんなことになったんだろう。」と普通ではいられないですよね。でも、素晴らしい先生が今の私を導いてくださいました。バカなことをいうと思われるかもしれませんが、私は妖精・天使が大好きなんです。お花には妖精がいると思っていて、毎朝届くお花の段ボールを開けるとキラキラ(妖精)が飛んでいるんです。私はお花の妖精に守られていて、いつもありがとう。そう思っています。

生徒様作品1
生徒様作品2
生徒様作品3
生徒様作品4

生徒さんの作品

グロリアが取材!

自分を認めてあげてポジティブでいること。本当に大切だと思います。私も全く同様です。中村さまにとってお花とは何ですか。

ー 自分の分身です。私の一部なんです。お花がないと生きていけません。

 


最後に、中村さまに座右の銘をお伺いしました!
「乗り越えられない試練ははい。夢は必ず叶う」です。まだまだ不安な状況下ですが、読者の方に少しでもエールを送れたら嬉しく思います。

 


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